損保雀士・川井吉太郎の「麻雀日誌」
親が第一打で打ってはいけない牌
親の配牌二つ。その第一打を問う。上段はすでにドラドラ3色のイーシャンテンになっている。夢みたいな配牌だ。ただし、第一打に北を選んだ人は×である。
下段もドラ3枚でメンタンピン三色が見える好配牌。いつもこんな配牌を夢見て牌を開けるのが雀士の常だが、ここでも第一打・北とした人は×である。
北が東、南、西でも同じこと、第一打は必ず四風牌以外でなければならない。
その理由は簡単である。続いて三人の他家が同じ牌を打てば流局だからだ。そうなれば、せっかくの親の倍満コースが一瞬にしてパーだ。
四人が同じ風牌を続けて打って流局なんて、めったにあることではないが、十分起こりうることでもある。知っていれば当然のプレーなのだ。
野球で、凡ゴロを打っても一塁に全力疾走しなけらばならないのは、その努力が一度限りでは徒労に終わっても長いスパンで見れば、かならずプラスになるからである。麻雀も同様、その時の結果論からではなく、その自己努力の積み重ねが長期的な勝敗を分けることを肝に銘じるべきなのである。
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