損保雀士・川井吉太郎の「麻雀日誌」
四暗刻聴牌捨て6・9ソーで優勝
前月号最終場面は四暗刻で西タンキ待ちのところへ3着者からのリーチ。7ソー引きでどうするか、であった。 この3着者はトップ狙いなのか、2着狙いなのかであるが、相手は最強のトッププロ。当然、優勝可能な手を作っているはずだ。つまり、いくらこちらが役満でもドラソバの7ソーは切れない。西打。
この西は安全。なぜならラス者が逆転優勝の可能性を求める常套手段として「国士無双」に走るだろうと予測して中の4枚目を不カンし切り出してある。国士無双はあり得ない。
数巡後8ソー引き。リーチ者が3ソーをツモ切りしているので3ソー打。四暗刻は崩したが「三暗刻・ダブ南・中」の聴牌である(上段図)。親もラス者も当然降りに回り、私は聴牌を維持していれば2着確保は間違いないところだった。ところが最後のツモが9ソー。ハネ満マンである。トップ者が親かぶり、川井吉太郎、大逆転優勝である。 そのときのギャラリーの大歓声と賞賛の声は今も忘れられない。リーチ者の手牌は(下段図)であった。
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詰将棋出題 九段 西村一義
持ち駒 桂
「ヒント」 馬をさばく手順に。
(10分で初段)
詰碁出題 九段 石榑郁郎
【黒先】好手順でダメ詰まりを狙います。(5分で1級)