「潮風短信」 天野ともよ
部下の名前を覚えない上司
お昼休憩をとる会議室でお弁当を食べながら 「まったく~もー嫌だ~!!」とまた隣の課の若い女性社員がぼやいている。ありゃ、またか~と思って聞いていた。
原因は彼女の上司にまちがいない。一昨年転勤してきた課長だが転任前から変わった人が来るらしいという噂があったが悲しいことに正にその通り。行動が何となく突飛。人の名前が覚えられないのか覚える気がしないのかわからないが、名前が出てこないので用事のある人の側に気が付くと突っ立っているので、こちらが「何かご用でしょうか~」と聞かねばならない。
客先へのお祝いの品物に観葉植物はいいが大きくて同行の部長の車に乗せるのに一苦労。観葉植物は宅配便で先に届けてもらえばいいんじゃないの?!
さて「もー嫌だ」とぼやいていた理由だが何でも代理店に課長が事務処理等説明しきれず、トラブルになりそうなところを結局彼女が電話を替わって事なきを得たらしい。
他にもこの代理店のため事務部への照会メールも替わりに作成したり、いろいろフォローして大変なのにあれもこれもと仕事を振ってくる。
「早く課長変わってくれないかな~、何でこんな人が課長になれるんだろ。数字だせたから?今まで人の名前も覚えられずにやってこれたのマジ信じらんなーい!」ええ、ええ・・そうだよね、私もおかしいと思うよ~と内心思いながら話を聴いていた。
若くていろいろ楽しい時期だろうに・・・仕事は厳しい面があって当然だが傍目にもひどいとしか言えない。 どうしたものか・・・・。