損保雀士・川井吉太郎の「麻雀日誌」
四暗刻聴牌で危機、どうかわす?
3月と4月号では私の「会心作」をお届けすることとする。
時代は最初の麻雀ブームの頃。雑誌などによる麻雀大会は数知れずで「全国区」の顔となった私にもファンレターや電話が押し寄せるという時代だった。
ある雑誌社主催の大会。全国からトッププロをはじめ32名の精鋭が集まった中に私も席を連ねていた。「リーチ一発」「カンドラ」なし。偶然性を抑えたルールである。
私は決勝卓(4名)に進みトップ者とは1万6千2百点差の2位でオーラスを迎えた。トップ者が親、私は南家。好配牌から南を暗刻、中の4枚目はアンカンせず手出し。その後さらに9ピンを暗刻して優勝が望める手牌(上図)になった。3万が出たが順位不変なので当然見逃す。次のツモが3ソー。四暗刻出来上がりタンキ待ちである。
その後、場に1枚切れの西タンキと変わったところへ3着者がリーチ。とたんに引いたのがドラ6ソー傍の7ソーである(下図)。
さあ、川井吉太郎、この危機にどう対応したかは来月号で。
囲碁将棋のページ
詰将棋出題 九段 西村一義
持ち駒 金銀歩
「ヒント」 竜の守りに注意する。
(10分で初段)
詰碁出題 九段 石榑郁郎
【黒先】3手目の好手から白をダメ詰まりにします。(5分で1級)