こやま・かほる 

           職場短信


損保から転職した朋子さん

 

55歳を過ぎた朋子さんは、会社の規定で給料が下がりました。55歳になったというだけで給料を下げる根拠って一体なんなのでしょう。

加えて、朋子さんはコロナ渦で転勤になり今までとはまったく違う仕事を与えられました。週4日のリモートワークになっているので出社は週1日だけ。仕事を教えてくれる人もリモートワークなので、出社日に顔を合わすことが出来なくて、実際に仕事を教えてもらう機会が持てません。リモートでは説明を受けても、全く新しいことなのでなかなか理解が進まず、電話やLINEもコミュニケーションがうまくいきません。

そうこうしているうちに、彼女から「会社辞めました」と連絡がありました。「すっきりした」と言いつつ「別の仕事をさがしている」とも。

そして、数ヶ月後、時給1100円、9時から17時、昼休み1時間という条件でコールセンターの仕事がきまったと連絡があり、一安心していたら、そのまた2ヶ月後、今度は「新しい職場で、人が足りないという理由で昼休みが30分に削られた。これって変じゃない?」との相談電話。

早速、契約書はどうなっているの?と聞くと「契約書なんてもらってない」。すぐもらって確認するようにとアドバイスしました。朋子さんは会社に要求してやっと契約書を手に入れ、それを武器に上司に「昼休み時間のカットはおかしいです」と勇気を出して言ったところ、削られた時間に相当する手当が全員に出るようになったそうです。朋子さん、がんばったね。

「損保にいるときは、みんなの力で権利が守られていたことに気付かなかった。今はすべて自分自身のこととして…」 

朋子さんの明るい声に嬉しくなりました。