川井塾講義録
あえての6万打
南3局南家8順目の手牌である。ドラ入りイーペーコーか七対子のイーシャンテン。場合によっては対々や四暗刻への変化も見える。そこに8筒を引いてきたところ。
イーペーコー、七対子の両天秤狙いで行くならばツモ切りか東打だろう。七対子に決めて9索を1枚落とす手も、もちろんある。だが問題は6万である。万子が比較的高い場で6万は既に1枚打ち出されているうえ、ドラ表示牌だから残りは1枚。5・7万はいずれも場に見えていないだけに、使われている可能性も十分だ。しかもイーペーコーに拘ると七対子聴牌なら絶好に見える8筒(場に9筒と7筒3枚、6筒2枚が打ち出されている)と東(親が一枚打ち出している)を捨てることになるのがもったいない。
とうわけで、まず「6万は残っていない」との判断を前提に考えると、自然に打牌は「6万以外にない」という結論になる。危険度の高い6万は一刻も早く手放したい。こう打っておけば四暗刻の夢も残る。
次順、想定通りの8ピンツモで9索打、東タンキでリーチ。直後に親が追っかけリーチときたが、おかげで親の現物である東が他家から出て満貫となった。
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(詰碁) 九段 石榑郁郎
「黒先」
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