編集委員の「一語一笑」


 阪神タイガースが38年ぶりに優勝した。38年前の1985年4月ビールを飲みながら見たバース、掛布、岡田の3連続ホームランは、阪神ファンでなくともびっくりした。この年の8月はJALの123便が御巣鷹山墜落の大事故があり、某課長が一便の差で危うく難を逃れ、専務が50代で病死するなど波乱の夏だったことを思い出す。(ま)

 

 阪神38年ぶりの日本一でようやく1985年から時計の針が動き始めた気分。だが心底喜びが湧いてこない。岡田監督が若手主体のチームの力を最大限引き出したことは賞賛に値する。が、守備を中心にプレー精度の未熟さがまだ目立つ。今年は相対的に強かっただけのこと。こういう辛口評価は長年染みついた半信半疑の現れか。(亀)

 

 旅の番組をよく観る。好きなのはNHKBSの火野正平の「こころ旅」、もう12年

になる。同じく六角精児の「日本鉄道呑み鉄旅」、大昔はテレビ朝日、亡くなった地井武男の「ちい散歩」。3人とも役者だ。「品」がある。お笑い芸人の旅物との違いはそれだ。(O)

 

 面識のない大学生と高校生の兄弟を我家に泊めた。発端は小樽の従兄弟から「孫が飛行機に乗り遅れた」との電話。直後「孫です」と本人から電話あり迎えに出向く。彼らは前夜サッカー観戦、今日は目一杯の東京観光。帰りの便に空席がなかった。台風一過のような一夜。後日従兄弟から赤肉メロンという高価な宿代が届いた。(も)

 

 ワルサがばれて辞任する政務官続出。身体検査やってんのか?という声もあるが、もともと各派閥から押し込まれた奴らだ。内輪ではこいつらの悪行は知られていたはず。派閥のボスが知らないはずはない。岸田つぶしのネタ作りに悪玉を送ったのか。いや、アイツがいちばんましだったのかも。派閥のボスたちのホンネはどっち?(M)

 

 卒業50年記念の中学校同期会に出席。僕のクラスは男子5人、女子2人が参加。小学校の同級生も何名かいて再会に感激!一方、同じクラスの男子3人が他界したことを知り、あらためて月日の長さを感じる。1人は自死だった。みんなそれぞれの人生があったんだなあ。次回は4年後、古希を記念して。健康に留意して絶対に出るぞ!(駿)

 

 葛飾北斎美術館へ。狂歌、滑稽本、落語の題材で表情や状況を描き分けている。丸みをおびた強弱のある線、かすれさえもある。風刺もきいていて思わず頬が緩む。ほんとうに版画?聞いたら「版画です」と。雨だしと言いながら行ったら大勢の人、ほとんどが外国人。アニメの原点かな?現在に通ずるものもあって面白かった。(こ)

 

 町会役員だけでは手不足で秋祭りの手伝いに駆り出された。事前準備から当日の設営まで仕事は盛りだくさん、80才超の方々からは体力的にもキツイと本音がポロリ。それでも災害に備えて自治会単位の活動は必要不可欠との使命感で乗り切っているとか。今若い世代を交えて町会の存在意義を問い直す時期なのかもしれない。(百)

 

 連れあいが少々やっかいな病いを抱えた。すると間髪を入れず、子どもたちやその連れ合いが打ち揃って「〇〇ちゃんサポートの会」なるものを立ち上げlineで連絡を取り合い情報共有して行動している。その温かくも素早い連係プレーには感嘆するが、たぶん、私の場合ならこうはならないだろうなと、我ひそやかに思うなり。(B)

 

 4年ぶりのクラス会、50名くらいいた中で23名が集まった。コロナ禍を乗り切った顔ぶれに喜び合う。来年の再会と新幹事を決めて二次会へ。当日の様子が早速DVDでメンバー限定YouTubeで送られてきて不参加者にも送付。恒例の春と秋のハイキングや同期会も続き元気な同年齢と「負けないでもう少し♪♪♪」と。(京)

 

 「ゴジラ-1.0」を観た。「敗戦によるゼロから今日マイナス」に落ちかかっている日本を、米軍の核実験で巨大化したゴジラに東京が壊滅されることに託しているように思える。またゴジラに立ち向かうのが旧軍人というところに「アルキメデスの大戦」を監督したミリタリーオタクの山崎貴の考えが込められている。(か)