編集委員の「一語一笑」


 毎年続く酷暑を予想し、今年はベランダの暑さよけ対策として朝顔を植えた。夏の間、青、紫、赤、白色などの花が毎朝20から30も咲いてそれは楽しみだった。またツルが大きく伸び、葉っぱが広がって日陰をなし、それなりに大成功であった。すでに秋の気配でうら寂しくなったが、種を取ったらさて来年はどうするか。(ま)

 

 アインシュタインは「神はサイコロ遊びをしない」と、人間が自然界の因果関係を正しくとらえるのを妨げているのは理解力の限界だけと、「決定論」の立場。現代量子力学は「いかなる事象も確実ではなく、あらゆる結果は確率に過ぎない」と「非確定論」。人に自由意思はあるかにも繋がる大問題だが、ま、私が悩んでみても手に及ばざることだけは確定してるか。(B)

 

 両親が存命の頃からの習慣で、秋田の妹と毎朝電話。加えて彼女の退職後は、散歩の景色が時々スマホに送信される。先日は、小学校の学習田に干された稲のはさ掛け風景を懐かしく見た。農家はコンバイン使用が多く、天日干しは珍しくなっている。さっそく在京の同級生にライン送信し、みんなで子供時代に戻った。(も)

 

 今スーパー、飲食店などで、カスハラ=カスタマーハラスメントが問題になっています。老人の男が店員にかみついているのを見ることがあります。損保もお客様窓口は大変でしょう。「お客様は神様です!」…三波春夫さんに責任はないと思いますが。 (O)

 

 箱根駅伝予選会で、わが母校がトップ通過。本番の出場切符を手にした。思えば一年前、監督があろうことか女子部員と不倫で解任。OBOGからブーイングの嵐。しかし今春、強豪駒大でコーチ経験ある現監督が就任、見事期待に応えてくれた。目標はシード権獲得。正月の楽しみが増えて何より。(駿)

 

 小選挙区でこいつだけは当選してほしくないと思うやつが、事前予想1位だったら、予想2位の候補者がいまいちでも、2位に投票しよう。当選しそうにない4位や5位の候補に投票することは、予想1位のいやな奴を応援しているのと同じ。野党の候補一本化がうまくいかないなら、われわれ選挙民が頭を使って・・・。(M)

 

 歩けばあちこちで金木犀が香っている。6階のベランダで鈴虫が鳴いていた。どこから飛んできたのか?秋の気配。自民党の選挙公約は一番に「ルールを守る」常識を公約にする政治家って?値上げの秋到来なのにまだ「デフレ脱却」とか言っているし、私たちの生活感覚とかなりずれている、というか国民のことは全然考えてないね。(こ) 

 

 近くで強盗事件が発生してから急に戸締まりが気になり始め、いつもは一ヶ所だった玄関の鍵もきちんと二ヶ所かけるようになった。事件の少し前に派出所のお巡りさんが家庭状況の確認に来たが、今はそれすらも怪しいと思ってしまう。帰り際に本当にお巡りさんかと尋ねたら警察手帳を見せてくれたが、果たしてそれは本物だったのだろうか?(百)

 

 中国映画「青い凧」を観た。冒頭のスターリン死去から整風運動、反右派闘争、大躍進運動を経て文化大革命まで、中国の混乱を子どもの目を通して描いている。文工団の花形女優が解放軍幹部とのダンスをはねつけるシーンが共産党の怒りを買い、中国では上映禁止となった。北京市民の胡堂四合院の生活、子どもが李白の詩を暗唱するシーンも印象に残った。(か)

 

  新総裁を選出しておいて解散に踏み切る姑息な手はもはや通用しない。党略的な解散も毎度のこと。地震や水害の被災地に対する無視とは裏腹に膨大な費用を浪費する選挙。何のための、だれのための選挙?という疑問は、同時に有権者として真っ当な選択をする絶好の機会。一票の格差など問題山積の選挙制度ながら、日本国民の真骨頂を示したい。(亀)