編集委員の「一語一笑」


 大阪からの帰途、自由席でのんびりしていたら豊橋駅でどっと乗り込んできて座れない人も。

新幹線ひかりで豊橋に停車は二時間に一本しかないとのこと。混むはずで周囲の会話がいやでも

耳に。目的はそれぞれの「推し」に会うことらしい。「山P」推し組と「石丸幹二」推し組で

ワイワイ。先月に新宿でばったり会ったのも豊橋在住のご夫婦であった。(京)

 

哀愁に満ちた歌声が力強いギターの伴奏に乗ってホールに響き渡り、満場の聴衆の心にしみる。ファドの歌姫カルミーニョが初来日、所沢のコンサートだ。19世紀リスボアの下町で生まれたファドはポルトガル語で宿命を意味し、航海に出る夫や恋人との別離(サウダーデ)、アフリカ奴隷の望郷の思いなどを歌う。ユネスコの世界文化遺産だ。(ま)

 

 留守電を再生したら「NTTから重要なお知らせ」と称して、2時間後に現在の電話番号や通信サービスが停止されるとの自動音声が。オペレーターに繋ぎたい場合はそのまま1を押すようにと続いていた。一瞬あせったがすでにその時刻を過ぎているのに何ら不都合は生じていない。特定の番号にかけさせる詐欺が横行しているようだ、ご注意を!((百)

 

 トランプ次期大統領の閣僚人事のニュースに触れる度「コミックか!」と突っ込みたくなる。利益相反どうなってんの? でも私が一番注目してるのはロバート・ケネディ・ジュニアを厚生省のトップに指名したこと。彼はコロナ陰謀論者。コロナワクチンはインチキと思ってる私は今後の展開に興味津々だ。(駿)

 

 テレビ、新聞、ラジオ、ネット等いろいろなニュースが目に入る。でも、何がファクトで何がフェイクなのか見分けるのは難しい。ネットに精通し使いこなしている訳ではないが、アメリカ大統領選のトランプ氏、兵庫県知事選の斎藤氏等、訳のわからない旋風を巻き起こし大勢の人々が巻き込まれたような気がする。怖い世の中になった?(こ) 

 

 先月から始まっていた高齢者インフルエンザ・新型コロナの予防接種。案内が届いてから1ヶ月、今日かかりつけ医院で受けてきた。週一回位だが、若い人と一緒にスポーツをして、時々かかる人が出たりしている。昨年度は2つとも無料だったが、今年は両方で5千円。お医者さんの重症化や後遺症を防ぐのに有効というお話を信じて。(も)

 

 今月文楽の「曽根崎心中」を観に行く。加藤周一は日米開戦の日に文楽を観ていた。「曽根崎心中」を上演するのは江東区文化センター。国立劇場の建替えは目途が立っていない。独立行政法人の運営だからと自力での再建を文科省は主張。伝統文化の殿堂の再建にすら関心がないのが日本の為政者。(か)

 

 トランプ、玉木、斎藤とSNSの時代。のぼり、街頭宣伝、全戸ビラ、前世の代物か。トランプのトレードマークの赤いキャップ、ヘイトデモに赤いキャップをかぶっているのが結構いる。本国のお墨付きをもらっているという感覚か。ハイルトランプ。(O)

 

 

 紙の新聞時代と違って、本WEBの校正作業はちと面倒で間違いが起こりやすい。コミュニケーションツールが文字だけという不自由さに泣かされるのです。まさに「校正恐るべし」ですよ。選挙におけるSNS戦略はこうした弱点がしっかり前提になっていたということだったのか。(B)

 

 驚いた。世の中、変わった。君子には徳が必要というのを常識として生きてきたが、パワハラで叩かれた兵庫県知事が再選。さらに、別の党の党首が立候補して、「私には入れずに斉藤さんに入れて!」と叫んでもお咎めなし。そしてこういうことを、新聞やテレビは報道せず、選挙が終わるまで多くの人(少なくとも私)は知らなかった。(M)

 

 脳低温療法の開発者、林成之氏の最新刊『運を強くする潜在能力の鍛え方』を読んだ。氏の著書は過去にも印象的なものが多数あるが、本書では、特に大谷選手のバッティング分析、ゴルフスイングのポイント指摘が本質を突いていると感じた。子どもの潜在能力を引き出すコツなども傾聴に値すると思う。おすすめの一冊。(亀)