編集委員の「一語一笑」


 ときどきネット碁を打つ。いつぞやはポーランドの若手と。アメリカの方とも交流した。一方、対局の途中でふと表示されている相手の国名を確認したら北朝鮮の方だとわかり、なぜか急に不安と緊張を覚え、これって偏見かと反省したり。ネットも囲碁も世界の誰とでもつながれる「手談」だが、つながりの意味は多義的だ。(B)

 

 「今日は天気が良いので散歩に行きましょう」と、日本語試験のリスニングで事前放送があるという。アーチェリークラブ会員になった中国の若者が、今でもこの言葉を聞くと硬くなると教えてくれた。学んだ上手な日本語を話し、私達の会話も理解してくれる。地域にいながら小さな国際交流を体験している。(も)

 

 2年前に定年退職してから視覚障害者マッサージ師の運転手を勤めるようになりラジオを聴く機会が増えた。平日は主に文化放送。サヨク大嫌いの経済評論家から自民党批判のコメンテイターまで出演者は幅広い。ラジオは余計な忖度がないところがいい。対してテレビの地上波はひどすぎる。色んな意味で時代遅れだ。(駿)

 

 「ドイツが隣国リトアニアに基地を建設するという。2年前2月のロシアのウクライナ侵攻以後、イタリア、ポーランド、ドイツ、フランスと右翼の台頭が目立つ。すでにドットは第三次世界大戦に入っているというが、欧州は浮足経っている。トランプが大統領に返り咲けば、世界は、より混沌した世界に。バイデンでも同じだが(O)

 

 兵庫県庁や鹿児島県警の事件。酷い。隠蔽した側が、「あんなの公益通報じゃない」と言って、通報者を逮捕したり自殺に追い込んだり。通報を受けた小さなウェブサイドは家宅捜索されたりしている。労働法は守らなくていいというのが権力側の常識らしいが、公益通報者保護法も労働法のひとつだからか?(M)

 

 シェアサイクルが便利らしい。アプリで会員登録をすればスマホがワンタッチキーになって、一定のエリア内なら乗りたい時に借りて行きたい場所で返すことができる。ただ目的地の置き場に空きがないと使えないのが不便。我が家の地域では最初の30分が130円でバス代より断然安い。スマホ音痴でも挑戦する価値はありそう。(百)

 

  頼山陽の『日本外史』、和綴本と岩波文庫を持っているが読んでいない。史実に間違いが多いという批判もある一方、天皇の権威の絶対化で幕末の倒幕運動に多大の影響を与えた。明治以降も内村鑑三、芥川龍之介、福田英子らが愛読。流麗な文章、通史として も魅力がある。この夏 完読したい。(か) 

 

  新札求めて口座のある窓口に行ったら金種自由で10枚まで無料だった。買い物したらおつりで貰ったとか、両替機で出てきたのでびっくりしたとか、ご近所の新し物好きたちがワイワイ。新500円硬貨が使えない自動販売機がいまだにある。新札や新硬貨対応の費用は100%補助してほしい、国の事情で発行するのだから。(京)

 

 

  支払った税金が私たちの暮らしに使われていない。健康保険証は10月で廃止しマイナンバーカードに一本化。加入が義務づけられている健康保険と任意のマイカ、理論上も一本化は無理なのにごり押し。裏で大きなお金が動いているんだろうな?原発推進のための費用を電気料金に上乗せを検討。ここでも原発マネー?(こ)